【世界初】広角眼底画像からAIを用いて特発性黄斑円孔判定でAUC99%を達成

株式会社Ristは、国内最大規模の眼科部門である社会医療法人三栄会ツカザキ病院眼科と連携し、世界で初めて広角眼底画像を用いたAIによる特発性黄斑円孔の判定を行い、その結果AUC99%の精度を達成しました。また、その成果が眼科に関する国際学術誌に掲載されました。

株式会社Ristは、国内最大規模の眼科部門である社会医療法人三栄会ツカザキ病院眼科と連携し、世界で初めて広角眼底画像を用いたAIによる特発性黄斑円孔判定を行い、その結果AUC99%の精度を達成しました。また、その成果が査読付き国際学術誌に掲載されました(https://peerj.com/articles/5696.pdf)。

この研究では、人工知能技術であるDeep Learningを用いて、網膜の中心部の中心窩に穴が開いてしまう病気である特発性黄斑円孔を発症している眼と正常眼を網膜の広角画像のみから判別する取り組みを世界で初めて行い、その結果臨床上有用な高い精度を得ることに成功しました。

【広角眼底画像について】
ディープラーニングの解析の対象にした広角眼底画像(Optos Plc (本社:英国、以下「Optos」))は、現在、健診などで主に用いられている従来型非散瞳眼底カメラの4倍以上の画角を持ち、わずか2㎜の自然瞳孔下から眼底の80%のエリアを撮影可能であり、眼科遠隔診療のブレークスルー技術と認識されています。私達が進めているOptos画像へのAIアルゴリズムは、国内外の人間ドックを始めとした健診、眼科医のいない医療過疎地での遠隔診療などへの組み込みを可能とし、ひいては日本の眼科医療メディカルツーリズムの端緒となる可能性があります。

【ツカザキ病院眼科について】

ツカザキ病院(夫由彦院長)は、兵庫県姫路市の社会医療法人三栄会(塚崎高志理事長)の急性期・救急病院として、脳卒中ケアユニット、心臓、脳血管カテーテル治療チームなどを持ち、地域の救急医療の中核を担っている。また基幹型臨床研修病院として、地域医療を担う若い医療人材も育成している。眼科部門(田淵仁志主任部長)は専門疾患別チームで診療に当たる国際標準スタイルを採用し、現在眼科常勤医23名が診療に当たっている。手術対象疾患は白内障、網膜、緑内障、角膜、眼瞼、涙道、小児・神経、眼窩の眼科全領域をカバーしており、さらに小児先天性疾患、炎症・感染性疾患、網膜遺伝性疾患、加齢黄斑変性などの、手術療法が適応にならない難治性疾患に対しても高度医療提供の方針に恥じないよう不断の努力を続けている。
– 病院名:社会医療法人三栄会 ツカザキ病院眼科
– 所在地:兵庫県姫路市網干区68-1
– 院長:夫由彦  眼科主任部長 田淵仁志
– URL : http://www.tsukazaki-hp.jp/care/ophthalmology