Deep Learningは、これまで人が感覚器官で行ってきた画像や動画、音声、言語の認識をシステム化し、コンピューター特有の高精度な判別と、人間のような柔軟性を備えたAI技術。当社ではこの手法を用い、検査対象を処理しながら自ら学習を重ね、使うほどに経験と精度を上げていく2D(画像)検査システム・Deep Inspectionと、3D(モノ・空間)点群データの認識システム・Deep Meshを応用し、主に製造業、医療分野へアプローチしています。
例えば製造業で行われている品質検査。従来の画像検査システムは高精度とは言えず、最終的に人が一日中目視検査を行っているのが現状です。でも私たちは「人の目は、小さなキズを発見するために酷使するより、空を見上げた方がいい」と考えています。とてもシンプルで当たり前のことですが、目視検査で神経をすり減らしている人がいるのも当たり前の現実。その負荷を減らす手助けをAIが担います。
実は現在のAIでは「完璧な」パフォーマンスができるわけではありません。ですが、私たちが目指すのは、現場で働く人の負荷を一刻も早く最小限にすること。そこでRistでは、多層的な処理で能力を高めるDeep Learningを応用し、独自のアルゴリズムで“判断に自信がない”ことを自信度として数値化。数値が低いものは保留し、判断を人に任せることにしました。
さらに、1枚の良品画像からでも“許容される差異のみ”を学習し、過検出を抑制する比較検査ソリューションを開発。これらによって、検査のメインはAIに、そこから“低い自信度”で保留されたものだけを人が目視検査するという、AI+人のタッグで、人の負荷を確実に軽減しつつ、検査の精度を限りなく高められるようにしました。
「科学の力で人を幸せにする」
その想いを軸に、様々な分野で人をもっと自由にするAIをRistは生み出し続けていきます。