株式会社Rist、AIコンサルティングチームを新たに設立
顧客企業の潜在的な課題を発掘し、解決に向けたサポートを一貫して提供

株式会社Rist(本社:京都市下京区、代表取締役社長:藤田 亮、以下Rist)は、本日2023年6月20日、顧客企業の潜在的な課題を発掘し、AI技術を活用した解決策を提案する役割を担うAIコンサルティングチームを新たに設立したことをお知らせします。

■設立の背景
 昨今、Chat-GPTをはじめとする生成AIの普及やAI技術の急速な進歩により、AI技術を活用した業務改革や研究開発に関心を持つ企業が増えています。また、労働力不足や国際競争力の低下など、将来の日本社会で起こりうる課題を解決する手段の一つとして、国内でのAIの普及が重要視されています。しかし、AIの活用方法や導入プロセスに精通した人材の不足や、AI技術の活用を検討・推進するための社内体制構築の難しさから、多くの企業がAIの活用推進に課題を抱えています。

 このような状況に対応するため、Ristは顧客企業のニーズに基づき、社内に存在する潜在的な課題を発掘し、AI技術を活用した解決策を提案する役割を担うAIコンサルティングチームを新たに設立しました。

■Ristの強み
 Ristには、世界最大級のデータ分析プラットフォーム「Kaggle」のコンペティションで優秀な成績を収める、世界最高クラスのAIエンジニア/データサイエンティストが多数在籍しています。2020年に設立した「Rist Kaggle Team」には現在、7名のKaggle Grandmasterと5名のKaggle Masterが在籍しています。(※1)

 私たちは数多くのKaggleコンペティションへの参加を通じて、関連性のない多様なデータ群を関連付けて意味を持たせるテクニックや、多様で複雑なデータから特徴や傾向を見出し、仮説の立案と検証を行って課題解決に近づけるテクニックなどを豊富に獲得してきました。
そのため、顧客企業がAI活用を検討する初期段階で直面する「AIを使って何を解決できるのかわからない」「蓄積したデータをどのように活用すればよいのかわからない」といった根本的な課題に対しても、最適な提案を行うことができます。

■AIコンサルティングチームの活動と今後の展望 
 従来、Ristは、画像解析やデータ分析の領域において、様々な業界の大手企業を顧客とし、顧客企業が自社のリソースでは解決できなかった高難度な課題を引き受け、高度なAI技術を駆使して解決のサポートをしてまいりました。今後は、これまでの取り組みで蓄積した各業界のドメイン知識や課題解決のノウハウを活かし、顧客企業の顕在化された課題の解決だけでなく、潜在的な課題の発掘についても積極的にサポートを行います。社内体制の構築から課題の顕在化、その後の解決までの道のりにおいても、データ収集やシステムの開発・導入など、ゼロからAI導入のゴールに向けて一貫したサポートを提供してまいります。

 これらの活動を通じて、企業は人が担っていた業務をAIに代替させることができ、他の業務やプロジェクトへリソースを分配することが可能になります。また、属人的な業務がAIによってシステム化されることで、熟練者の不足など、企業経営におけるリスクを軽減することができます。さらに、局所的なAI導入ではなく、全面的なAI活用を推進することで、幅広い知識やノウハウが浸透し、企業間の競争力を向上させることができます。Ristは、こうした企業活動の改善と成長が、日本社会の経済と産業の発展に貢献し、最終的にはより豊かな生活の実現につながると考えています。

 RistはAIコンサルティングチームの設立により、サービス提供範囲を拡大し、高度な技術力と問題解決力を兼ね備えた「AI技術カンパニー」として、より一層、顧客企業から選ばれる存在となることを目指してまいります。

※1:Kaggleコンペティションでは、メダルの獲得枚数に応じて称号が与えられます。上位の称号であるKaggle Grandmaster・Kaggle Masterは、Kaggleコンペティション参加者全体の1.5%(2023年5月時点)にも満たない世界最高クラスのAIエンジニア/データサイエンティストの証明の一つとなっています。