2024年5月10日(金)に、オフラインで「Rist Kaggle Team キックオフ2024」を実施しました!
「Rist Kaggle Team(以下:Kaggleチーム)」には、5月にKaggle Grandmasterの山口さんが入社されたことで、現在Kaggle Grandmaster7名、Kaggle Master5名が在籍しています。
全員が対面で集まる機会は昨年7月の合宿以来、約10ヶ月ぶりです。(合宿の記事はこちら)
今回のキックオフは「チーム目標の共通認識作り」「メンバー間での知見共有」を主な目的として実施しました。同時に、入社されたばかりの山口さんとの初顔合わせの機会にもなりました。
さまざまなアイデアや議論が交わされたグループディスカッション、興味深い内容ばかりだったLT大会など、盛りだくさんの内容であっという間に終了したキックオフ。
今回の事後レポートでは、その1日を振り返ります。
全体スケジュール
11:00〜11:15 Kaggleチームの活動振り返り&今後の活動についての認識共有
11:15〜14:30 グループディスカッション(途中にお昼休憩)
14:40〜17:00 LT大会
17:00〜18:00 事務連絡、撤収作業
18:00〜 懇親会
グループディスカッション
グループディスカッションでは、Kaggleチーム以外に、Ristの事業部/課のマネージャー4名と、Kaggleに取り組んでいるRistのインターン生2名も加わり、これまでの活動の振り返りや今後の目標について話し合いました。
前半は4グループに分かれ、ポストイットを使ったKPTを実施した後、後半はグループごとにKPTを共有しながら全員でディスカッションを行いました。
※KPT:「Keep(できたこと・継続すること)」「Problem(課題)」を洗い出したうえで、「Try(改善策・今後の取り組み)」を検討する振り返りのフレームワークの一つ。
活動の振り返りについては、「コンペで金メダルを獲得し、実績を積むことができた」「開発環境の整備が進んだ」などの意見があがり、一方で今後取り組みたいことについては、「Kaggleチームで行っているワークショップの運営方法を変えてみたい」「Kaggleについて社内外へ積極的に発信していきたい」などの意見があがりました。
グループディスカッションは終始和気あいあいとした雰囲気で進み、オフラインだからこそ会場の温度感を共有しあえたことで、たびたび熱い議論が交わされるシーンもありました。
LT大会
キックオフ後半戦は、各メンバーがテーマを持ち寄り、LT大会を実施しました。
発表タイトル / 発表者
1、【March Machine Learning Mania 2024】三舩哲史(X / Kaggle)
2、【Depth Anythingであそんでみた】石圭一郎(X / Kaggle)
3、【Kaggle models(Kaggle Hub)を使ってみた】藤本裕介(X / Kaggle)
4、【LLMのインストラクションチューニングをしてみた】神戸宏之(X / Kaggle)
5、【最強麻雀AIのつくりかた(Suphx, Mortal 紹介など)】小嵜耕平(X / Kaggle)
6、【これで画像コンペ入門完了!?よく使うテクニック紹介】山口大器(X / Kaggle )
7、【Rotary Position Embedding(RoPE)の紹介】劉書志(Kaggle)
8、【RistのAIプロダクト「Deep Inspection PRODUCT」の解説】竹ノ内勝哉(X / Kaggle)
9、【Conformer vs SqueezeFormer】小野寺和樹(X / Kaggle)
10、【Enefitの解法共有(Targetの変換について)】蛸井宏和(X / Kaggle)
11、【VLMは何をみているのか】二階堂光希(X / Kaggle)
12、【Introduction to all-BF16 training】Chen Jian(Kaggle)
今回のLT大会では、各個人が試した最新技術の紹介や業務で新しく携わっているテーマの共有など、幅広い話題についての発表がありました。
あえて細かい時間制限を設けずに実施したLT大会でしたが、内容の濃い発表や質疑応答でテーマを深堀する場面もあり、あっという間にキックオフ終了の時間に。
最後はみんな急ぎ足で、会場を後にしました。
懇親会
すべてのプログラムが終了した後は、山口さんの歓迎会を開催しました。
2020年に創設されたRist Kaggle Teamは、Kaggle Grandmasterの小野寺さんがアドバイザーとして就任されたことからスタートしましたが、その後1人、また1人とメンバーが加わり、今では12名になりました。メンバー1人1人に専門性や強みを発揮できる部分があるからこそ、今回のキックオフでは幅広いテーマや分野について理解が深まる時間となりました。
最後に、Rist Kaggle Teamマネージャー/小嵜さんのコメントです。
久しぶりにチームメンバーの皆さんと会うことが出来てとても嬉しかったです。今回のキックオフでは議論を通じてチーム運営を改善していくアイディアがたくさん生まれ、いくつかは早速実行に移すことができています。さまざまな事業でKagglerが活躍できるよう、今後もチーム内でやれることを模索していきたいと思います。
Ristでは今後も、Kagglerに対する取り組みやRist Kaggle Teamの活動について発信してまいります。
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