R-plus+ #11 

高松 輝賢(てるまさ) 2023年4月 入社
東京工芸大学工学部写真工学科 視覚工学研究室 卒業

■プロフィール
これまでの経歴において、顕微鏡画像技術を用いた遠隔病理診断システムを開発し、全国の医療機関に展開。その他、外観検査装置の開発や、国際医療画像規格の日本代表として策定メンバーの実績・経歴を持つ。
Ristでは光学機器のスペシャリストとして、データ収集にまつわる部分から顧客のサポートをすべく活動。照明や撮像に関して社内外でその知見・技術を発揮している。
2023年8月より、日本デジタルパソロジー・AI研究会の理事を務める。(→詳しい記事はこちら

今回のR-plus+は、次世代検査装置の開発や医療機器開発の会社の代表を務めるなど、光学系のスペシャリストとして多彩な経験を積んだ後、RistのFA機器チームのマネージャー/プリンシパルコンサルタントとして2023年4月にご入社され、12月からは企画戦略部のゼネラルマネージャーとしてもご活躍されている高松さんにお話を伺いました。

このインタビューは社長の長野さんによる「高松さんをR-plus+で紹介したい!」という、たっての希望で実現。ということで、今回は長野さんから高松さんにインタビューを行っていただきました。
いつもと少しテイストの違う「R-plus+」をお届けしてまいります。

長野さん
高松さん

長野高松さんとはすでにたくさん話をしているので、改まって質問をするのは若干変な感じがしますね。

高松はは、そうですよね。僕はフルリモート勤務なので普段は青森にいますけど、本社へ行った時には長野さんや社員の皆さんとも結構たくさん話しているので、全然遠くに住んでいる感覚がないですね。(笑)今日はよろしくお願いします!

長野ではまず初めに、Ristへ入社された経緯を教えてください。
高松さんは会社経営者としてのご経験もありますが、転職活動の中でRistを選択された理由は何だったんですか?

高松まず、僕はものをつくることしか知らないんです。
なので、経営していた会社の売却が落ち着いた後、「自分でものづくりができる会社を探してみようかな」と思ったことがきっかけです。

長野なるほど。

高松それで転職活動を始めたわけなんですが、届くスカウトは経営者枠ばかり。
正直面白くないな〜、ものづくり枠ないかな〜、と思っていたところ、たまたまAI関連の企業から2つスカウトが届きました。そのうちの一つがRistだったんです。
最初の書類審査が通り、ぜひ話をしてみたいと思ったので面接を受けることにしました。

長野高松さんの経歴を拝見した時、全国の医療機関に展開されている遠隔病理診断システムの開発や、国際医療画像規格の策定メンバーのご経験など、その素晴らしい実績に驚きました。
さらに詳しく調べてみると、ご自身でYoutube動画をアップされていたり、高松さんの地元・青森のメディアにご出演されていたりと、高松さんの愉快なキャラクターや人となりが伝わってきました。

高松事前にいろいろ調べられていたんですね。(笑)

長野高松さんのことをよく知った状態だったので、面接は「念のため」でしたね。面接の日、選考という意味での面接はすぐ終わって、残りの時間はディスカッションをした記憶があります。

高松多分、面接は5分くらいで終わりましたよね。その後は技術的な話とか、いろんな話をして盛り上がったことを覚えています。

照明・カメラ・メカの知識を全て駆使し、一人で検査装置を作り上げた

長野高松さんは学生の頃、写真工学を専攻されていたんですよね?

高松はい。今は光工学と呼ばれている分野ですね。

長野高松さんは撮像まわりのエキスパートですが、学生時代に学ばれたことが今の経験に繋がってるんですね。そもそも、なぜその分野に興味を持たれたんですか?

高松僕はもともと”メカ”が大好きで、ちっちゃい頃からカメラや電気製品を分解して遊んでいたんです。それで、大学でもその分野を学びたくて。

長野なるほど。学生の頃からかなり優秀だったんじゃないですか?

高松優秀というか、教科の偏りがひどかったです。
中学校3年生の時の模試で、理科100点、英語98点、数学96点、社会95点。それなのに国語は30点という記録的な数値を叩き出してしまって。
今の時代はないかと思いますが、当時、職員室で正座させられて「ふざけるな!」って国語の先生からご指導を受けました。でも単純に国語が苦手なだけで、本当にふざけてなかったんですよ。
今でも技術的な文章を読むのは得意ですが、小説などの文章は苦手です。

長野得意分野がはっきり分かれていたんですね。
大学で写真工学を学ばれた後、新卒で入社された会社ではどのようなことをされていたんですか?

高松僕が入社1年目の時、ある画像処理のプロジェクトが会社で進んでいて、その中で一定の条件をクリアした照明を作るという課題がありました。具体的には画像の中心と周辺で光量ムラができてしまうので、そのムラを少なくする照明を作るという内容でした。この開発に成功すれば50台の装置の受注が決まっていました。

僕はそのプロジェクトに関わっていなかったものの、気になって後ろからその様子を覗きに行ったんです。結構大きなプロジェクトだったので20名ほど携わっていたと思うんですが、進捗を見ていると、なかなか光量ムラの数値を下げられずにみんなが頭を抱えていました。
でも僕の中では、別の方法じゃないと上手くいかないってことはわかったんですよね。で、悪気なく「そんなんじゃできないよ……」って呟いたら、担当の部長から「じゃあお前がやってみろ!」と急に言われまして。

長野それは高松さん一人でどうにかしろ、ってことですか?

高松そうです。プロジェクトの期限が迫っていたこともあり、20名以上で半年かけて取り組んでいた課題を1日で解決しろと言うんですから、それはもう大変でした。
試行錯誤を繰り返して、徹夜もして、1日で照明を作り上げました。

長野照明は無事に出来上がったんですか?

高松はい、なんとか出来ました。
次の日の朝に僕が作った照明を披露し、それを使ってトライしたところ、当時、光量ムラの数値は他のメーカーで35%や40%、良くて18%くらいだったのですが、僕が作った照明は5%台を叩き出しました。

長野すごい!高松さんの知識と技術力は入社1年目でもずば抜けていたんですね。

高松みんなすごくびっくりしてくれて。そこから、次世代検査装置を作るプロジェクトを任されました。

長野「次世代検査装置」とは、具体的にどんな内容ですか?

高松それまでになかった新しい検査手法による、検査装置です。
例えば電子基板を外観検査する場合、当時はカメラを縦・横に動かして全体を撮影していく手法が一般的でした。しかしこの手法では一つの基板検査に5分〜10分ほどかかってしまっていました。
そこで、ラインセンサーを使ってスキャナーのように全体の外観検査をする手法を使い、一つの基板検査を30秒でできるようにしました。

あと、いくつかのパターンを学習させる手法(画像を重ねてテンプレートを作りマッチングさせる手法)も開発し、検査装置が学習して検査する機能を搭載しました。これは世界初の検査手法で、非常に初期のAIのような感じですね。
25年以上前の話なので、完成した装置に市場がかなり驚愕したことを覚えています。

長野なるほど。高松さんの知識と技術のレベルにはいつも驚かされますけど、一社目にしてものすごい実績を残されたわけですね。

高松通常は、照明・カメラ・メカで役割が分かれてると思うんですが、当時それを一人でやったものですから周りは驚いてました。

長野様々な工程を一人でこなせる能力は本当にすごいですよね。
RistでもAIエンジニア・FAエンジニアで領域ごとに強い人を集めていますが、実際にひとまとまりのものを作ろうとした時に、それぞれの役割の「間」を埋める人が重要だと感じています。

高松そうですね。ソフトウェアとハードウェアの専門はそれぞれ分かれていますが、例えば開発したソフトウェアを機械で動かす時、ハードウェアとの連携が必要になる。その連携が難しいんですよね。

長野そうなんです。それぞれの工程を線引きした時、グレーゾーンのところはお互いが「自分の領域じゃない」ってお見合いしちゃうこともある。だから全体を横断して見れる人が必要だと思います。

長野:Ristはソフトウェアの開発をずっと行ってきましたが、前述のように機械と連携させるためにはハードウェアの知識が必須です。ソフトウェアとハードウェアのギャップはすごく大きいので、高松さんが入ってくれたことでそのギャップを埋めてくれるようになりました。

高松:Ristには今後、ハードの部分を知る人がもっと増えてほしいですね。

長野経歴の話に戻りますが、二社目では外観検査装置のメーカーで勤務されて、その後に医療分野の事業を担う会社を立ち上げられたんですよね。

高松はい。私が立ち上げた会社では、がんの診断をする医療系機器の開発を行っていました。

長野医療系の分野にシフトされたきっかけは何ですか?

高松自分の技術には自信があったので、それを使って何かしたいと思っていた時、たまたま弘前大学医学部の先生と知り合いました。
で、僕の経歴を見たその先生から「がん細胞の発見をするのに、顕微鏡を使って目視で行っているのを自動化したい。」と言われたんです。
正直かなり難しいと思ったんですが、話を受けることにしました。医療系にシフトすることになったのは、それがきっかけですね。

長野その難題は解決できたんですか?

高松はい。顕微鏡の視野はすごく狭くて、それに対してがんの標本はサイズが大きかったんです。そのため標本を全部デジタル化する必要があり、これを全部スキャンするスキャナーから作ろうと思ったんです。今ではバーチャルスライド(WSI)という言葉で広く知られる機器があるんですが、これを世界で初めて発明して作りました。

その後、スキャナーを使って細かい視野で分割して撮影、その間をタイリングして画像を貼り合わせていって1枚の巨大なデータを作るんです。今ではPCやスマートフォン上で、でかいマップを自由に拡大縮小できますが、当時それがなかった時代に同じことをやりました。1番大きいサイズだと1500億ピクセルほどあります。
それだけ巨大な画像を生成して、デジタルで処理できるようになりました。

長野:ギネスに載るレベルの発明じゃないですか。

高松ギネス、載ったかもしれないですね。申請代が高くて断念しましたが、今思えば申請しておけばよかった。

高松さんの前職・株式会社クラーロで開発したバーチャルスライドスキャナー

長野:高松さんは医療機関をはじめ、国の機関とも繋がりを持たれていて、すごい人脈ですよね。

高松:田舎で世界初のことをやっていたから目立ったのだと思います。それでお国の機関から声がかかったり、ということに繋がりました。東京にいたら目立たなかったかもしれないので、田舎にいてラッキーでしたね。

長野:今話していても思いますが、高松さんは技術力に加えてそのキャラクターも魅力的ですよね。すごくフレンドリーなキャラクターですが、小さい頃からそうなのか、転機があったのか、あるいは意図があってのことなんですか?

高松:あー、素ですね。
僕はいたって自然に過ごしてるんですけどね。

長野:高松さんは、Ristの若いメンバーとも気さくにコミュニケーションを取られている印象があります。
Ristは若いメンバーが多い会社ですが、最近は年齢の幅も広がってきました。これからも若い世代中心の会社になるとは思いますが、その分、メンバー間で歳の差がある時は人柄やコミュニケーションのギャップも気にしています。その点に関して、高松さんは安心して見ていられますね。

高松:むしろ僕が幼稚なんじゃないかな。僕の方が精神年齢若いかもしれないです。(笑)

長野:高松さんは、Ristのメンバーをどのように見ていますか?

高松:一言で言うと、みんなすごく優秀です。
いろんなことに対して平均的に優れているというよりかは、何か一つ突出しているメンバーが多い。僕はそれを活かすために、みんなが何を得意とするかを見つけ出したいし、それ以外の領域はうまく僕がフォローすることでお互い気持ちよく仕事ができると思っています。
それを若いメンバーも理解してくれている気がして、すごくやりやすいです。

長野:高松さんはフルリモート勤務ですが、出張の時は、はるばる青森から京都本社に来て、みんなと話をしながらハードウェア関連のタスクをどんどん進めていただいていますね。

高松:Ristではアドバイスする側のお仕事がメインかと思っていましたが、普通にオフィスで機械に穴あけたりネジを締めたりしてますしね。(笑)

長野:高松さんからすると、手を動かすというよりはもう少しアドバイス役の立場でいたいですか?

高松:いえ、僕、口だけは嫌なんです。だからネジを締めたりすることも含め、行動することは苦じゃないんです。

現場へ行くことで、お客様が使う言葉の本当の意味を知ることができる

長野:高松さんは行動派というか、自ら動く姿勢を大事にされていますよね。
AI開発の業界にいると、お客様がAIで何を解決したいのか、自ら現場へ出向いて目で確認することの大事さを痛感しますが、高松さんは現場主義についてどんな考えをお持ちですか?

高松:基本的に現場を知らないとダメだと思っています。
自分たちとお客様では、同じ単語でも意味が違うこともある。つまり、お客様の解決したいことを知るには、実際にこの目で見て、お客様の言葉を理解する必要がある。

逆に、現場を見れば、彼らが何を考えていて、何が欲しいのかとか、どんなことを言ったら彼らに響くのかも見えてきます。Ristでもそれは継続して欠かさずやっていきたいですし、僕は若い社員、役員問わず一緒に現場へ行って、現場の言葉を聞きたいです。

長野:高松さんと一緒で、もともと私も現場に行くことが好きですし、まずは現場を見ないとわからないと思っています。Ristに来る前はシステム開発をやっていましたが、あるプロジェクトで棚卸し作業を見学しに行ったことがあります。
その時は、実際にハンディの使い方から作業のやり方まで現場で教えてもらいました。
作業を体験してみると、目視して、表に手書きして、それをPCに手入力しているという細かい作業ステップが見えてきます。さらに、手書きしたデータをPCに手入力するとどこかで綻びが出てくる。じゃあ、ここをシステムでどう解決しようか、という課題の明確化に繋がります。
こうしたことはプロジェクトの窓口に立つ担当者も把握していないことだったりするので、実際のユーザーがいる現場へ出向いたからこそ得た気づきでした。

高松:課題を明確にすることは重要ですよね。さらに言うと、いろんな工程で画像を撮ってエビデンスを残しておくことも大事ですね。
なぜ現場で不良が起こるのかというと、大抵はその前段に問題があります。仮に撮影環境の温度が低くて解析できないなら、温度を感知して正常さを保つための解決部分をAIが担おう、となりますし、AIで解決すべきことが見えてきます。
要するになぜ不良が出たのかを解析することが大事で、そのためにはエビデンスを残すことが必要ですよね。

                       

長野:高松さんの経歴や仕事の考え方を少し聞けたところで、プライベートについてもお聞きしたいと思います。
さっきの話で行動することは苦じゃないという話がありましたが、高松さんはプライベートでも結構フットワーク軽いんですか?

高松:フットワークは軽い方だと思います。いろんな場所へ行くことが好きです。

高松さんが訪れた場所で撮影された写真。
高松さんの愉快な一面が伝わってきます。

長野:趣味では何をされてるんですか?

高松:社内でご存知の方も多いですが、僕はキャンピングカーに乗っているので、週末に金曜一人旅っていうのをやってます。

高松さんのキャンピングカー

長野:楽しそうですね〜。金曜一人旅。

高松:金曜に仕事が終わったらキャンピングカーに乗っていろんな場所に行って、
それから海辺に車を停めて、海を見ながら黄昏れています。
前は黄昏れる様子をインスタライブしていて、ファンもいたのですが、最近やってないから怒られてます。(笑)

長野:高松さんのインスタライブ、見たいです。(笑)
仕事関係に限らず、高松さんのキャラクターをもっと知りたくなる人は多いでしょうね。

そういえば、高松さんはラーメン好きで、中でも天下一品好きという情報を得ましたが。

高松:天下一品、好きです。でも、僕が住んでいる青森の弘前には天下一品がないんですよ。
一応、青森に「天下一品を作ろう会」というものがあって、それの会員です。勝手に所属させられたんですけどね。

長野:「天下一品を作ろう会」ではどんな活動をされてるんですか?

高松:天一の麺を取り寄せてみんなで作って食べる、ということをしています。

長野:天一への強い愛を感じますね。Ristにもラーメン部があるので、ぜひ参加してみてください。

山田:ちなみに、僕がラーメン部の部長です。
(インタビューに同席していたPublic Relationsチームの山田さん)

長野:会社周辺の新しいラーメン屋情報は、山田さんが大体知ってます。

高松:それは是非参加したいですね。

ここでしばらく天下一品の歴史や店ごとの味について熱いトークが繰り広げられましたが、文字数の関係で割愛します。
〜〜〜

長野:あと、他に高松さんが好きなものといえば、以前一緒に焼き鳥屋さんへ行った時に無類のズリ(砂肝)好きということが判明しましたね。

高松:はい。ズリ大好きです。

長野:みんながデザート頼むタイミングでズリ頼まれてましたよね。

大量のズリを前に、とても幸せそうな高松さん。
これから食べられるズリも幸せそう。

高松:ズリとお酒は無限に取り込めます。
好きすぎて、家でズリを焼いて、ズリに合うタレを調合したりしています。

長野:やはり高松さんは、好きなことにのめり込むとすごいパワーを発揮しますね。

高松:僕は関心のあることをとことん突き詰めてしまうので。言葉を選ばずにいうと変態ですよね。(笑)

長野:高松さんのプライベートについては掘り下げれば掘り下げるほど面白い話が聞けそうですが、超ロングインタビューになってしまいそうです。

高松:また別の機会にお話しします。(笑)

完璧な人間はいない。だからこそ結果が出るまでやってみる

長野:高松さんがいることでRistがチャレンジできることの幅はこれから広がっていくと感じています。また、高松さんには、2023年12月からエグゼクティブ・フェローとして企画戦略部のゼネラルマネージャーも担当していただき、Ristの事業戦略に大きく関わる部門における活躍を期待しています。
最後に、高松さんがRistでこれからやっていきたいことはありますか?

高松:外観検査とひとことで言っても、お客様によって課題が違うので、汎用的に使えるカメラ製品を自社で作りたいと考えています。
学習用データを準備するにも、撮り方がわからない・照明をどう当てたら良いかわからない、など、撮影における課題を解決していきたいですね。
ソフトウェアに特化してきたAIベンダーが、少し事業領域を広げることでネタも広がり、対象となるn数も大きくなりますから。

長野:ソフトウェアを強みとしてきたRistがハードウェアの領域にチャレンジするのは面白いですよね。ハードウェアの場合、現場を見に行かないと解決しないことも多いですが、それは貴重な経験として一種のチャンスにもなるでしょうし。

高松:そうですね。たくさんの経験が、巡り巡ってチャンスに繋がることもありますから。

長野:今回は、苦労を乗り越えつつ、様々な領域にチャレンジしてこられた高松さんの貴重なお話を聞くことができました。Ristにおいても、現状維持は衰退であって、新しいことにチャレンジするマインドを持つ風土の会社にしていきたいと私も思っています。
いろんなことを経験して、その中でここなら頑張れる、ここなら努力できる、と思える環境を用意することで、最終的にRistの強みになっていく。そのためにはいろんな経験の場を与えてあげることも会社の使命だと思います。
その一つとして、高松さんの成功体験や苦労された経験をメンバーに語っていただき、メンバーの行動にも還元してほしいです。

高松:「現状維持とは衰退するだけである」。まさにウォルト・ディズニーが言っていた言葉ですね。
若い時の苦労は買ってでもしろ、というのはある意味本当で、私の場合は苦労を「爆買い」したので、それがとても大きな資産になっています。

開発を行う際、壁にぶち当たることは多々あります。でも、回避手段はいっぱいあります。もちろん壁を乗り越える人、壁を回避して遠回りをする人、壁をぶち壊す人。様々です。でも、どれも正解だと思います。そうして得られた苦労は、次の壁を乗り越えるチャンスとなり、ラッキーなチャンスが沢山巡ってきます。逃げないこと、諦めないことは、美徳とされることもありますが、その一方で大損失になることもあるかもしれません。でも、私は諦めが悪いので、結果が出るまでやってみます。だって完璧な人間はいないし未完成だからです。

ウォルト・ディズニーはこうも言っていました。「ディズニーランドが完成することはない」と。
だから、現状維持せず常に完成という答えを求めずに、お客様が喜ぶものを追求していくことこそ、人間らしい生き方なんじゃないかな?と私は思います。

オフィスではムードメーカー的存在の高松さんですが、長野さんとの対談を通じて、その裏にある仕事に対する熱い想いを聞くことができました。
長野さんも学生時代に医用画像の解析を研究テーマにされていたため、インタビューでは書ききれませんでしたが、日本の医療機器の未来について議論を交わすシーンもありました。

とにかく何においても、行動派で妥協のない高松さん。
これからもRistのメンバーにその経験を語っていただくとともに、飛躍し続けてほしいと思います。
Ristラーメン部への参加もお待ちしております。